member1

MEMBER

運営メンバー

松下 結香(まつした ゆか)

ワークショッププランナー

幼少期

1980年、山口県周防大島に生まれ、大阪で育つ。現在は島根県出雲市在住。
幼い頃から好奇心旺盛で、公園を走り回ったり、ジャングルジムや滑り台などで一人で遊んだり、誰かがやっていることに興味を持っては「自分もやってみたい」と思うような子供だった。弟が生まれてからもその姿勢は変わらず、「お姉ちゃんなんだから」と親や祖母に叱られることが増え、少しずつ我慢を覚えていった。
その分、幼稚園ではダンスや音楽(ギター・ドラム)に没頭。毎年の音楽発表会では3年連続でドラムを担当するなど、やりたいことには全力で取り組む負けず嫌いな一面もあった。

学生時代

小学生になると、家では姉としての役割から周囲に気を配ることが多くなり、「怒られないためには優等生でいることが大事」と考えるように。ただ、勉強を楽しいとは感じられなかった。人間関係や空気を読む力はこの頃に身についたと思う。習い事はエレクトーン・習字・公文。祖父が自転車の後ろに乗せてくれて通った記憶が今も残っている。
学校では音楽や体育が好きで、昼休みや放課後は縄跳びやうんてい、鉄棒など、相変わらず一人遊びに夢中だった。運動会では組体操や騎馬戦が好きで、体が小さいためいつも一番上に乗り、空が近くて気持ちよかったのを覚えている。
社会科見学をきっかけに、紙漉きや陶芸、ガラス工芸、機織りなどの伝統工芸に惹かれ、「作る過程」に興味を持つようになった。

中高時代

中高(女子校)では、「学生の仕事は勉強」と言われ、学校帰りや休日に友達と遊ぶことはほとんどなかった。部活にも入ったが、「勉強の邪魔になるから」と辞めるように言われた。ただ、どこかホッとした気持ちもあった。「高校を卒業したら家を出る」と決めていた自分がいた。
学校生活の中では体育祭が特に楽しく、浴衣を着て花笠を背負い、鳴子を持って踊った時間は今も記憶に残っている。音楽・ダンス・図工の授業も好きだった。特にダンスでは、先生の見本通りに手足の先まで丁寧に意識して踊ると褒められた。
自由な発想は苦手だったが、自画像が思った以上にうまく描けてうれしかったことも覚えている。

大学・社会人時代

大学は広島の工学系学部に進学。卒業後は大手家電メーカーの開発会社に入社し、ソフトウェア開発の現場で経験を積んだ。
最大40名規模のプロジェクトマネージャーも務め、メンバーの可能性を信じながら、熱意を持ってチームを引っ張っていた。

転機

しかし、職場の人間関係に悩み、「会社員以外の世界にも自分の居場所があるのではないか」と感じ始める。「周りは変えられない。変えられるのは自分だけ」——そんな言葉を胸に、コーチングやチームビルディングを学び、自分自身のあり方を見直すことで、少しずつ人間関係の壁を乗り越えていった。

独立への道

40歳を過ぎた頃、会社での「やりたいこと」がはっきりしてきた。
幸いにも上司の理解があり、希望する業務にチャレンジできたが、会社の方向性とはずれているように感じ、やりがいや強みを十分に活かしきれないもどかしさを覚えるようになる。
ちょうどその頃、人生の中で本当にやってみたいことが見えはじめ、生まれ故郷・周防大島に家を建て、島の人と島を訪れる人がつながる場をつくりたいと考えるようになった。
2024年、ソフトウェア開発を行う中堅企業に転職。しかし大企業との文化の違いに戸惑い、自分の大切にしている自分の価値観を大切にしたいと思うほどに、違和感を抱くようになった。

現在とこれから

そして2025年、会社員を卒業し、「yuuandsmile」を立ち上げる。
今後は、これまでの経験と学びを活かして、私自身の“やってみたい”と思うことをベースにしたワークショップの企画・運営や、対話を通じた人と地域のつながりづくりに取り組んでいく。